製品紹介PRODUCT
耐火物って?
耐火物とは高温に耐えられる素材のことです。例えば、溶けた鉄は1500℃以上にもなるため、熔鋼炉(溶けた鉄を入れる容器)には耐火物が使われています。溶鋼炉の他にも、ガラスを溶かす溶解炉、セメントをつくる焼成炉、ゴミを燃やす焼却炉など、耐火物は様々な設備に利用されています。普段の生活の中で耐火物を直接見る機会はありませんが、実は私たちの暮らしを支えている、とても重要な素材なのです。
耐火物の分類
耐火物
-
定形耐火物(煉瓦)
-
不定形耐火物
-
線維状耐火物(セラミックファイバー)
キャスタブル耐火物 | 水や媒液で混練して流し込む粉末状耐火物 |
---|---|
プラスチック耐火物 | 可塑性のある練り土状の耐火物 |
吹付材 | 高圧エアーで吹き付けて使用する耐火物 |
パッチング材 | プラスチック耐火物よりも軟らかく調整された粘土状の耐火物で接着性に富む |
コーティング材 | 炉壁などの表面を被覆しやすい様に調整した耐火物 |
耐火モルタル | 煉瓦積みに用いる目地用耐火物 |
ラミング材 | エアーランマーなどで強く打ち付けて使用する耐火物 |
製品概要
キャスタブル耐火物
「パーマキャスト」「フレキサイト」
キャスタブル耐火物は、耐火性骨材と水硬性セメントが混合された耐火物で、水と混ぜ、流し込み施工することで耐火構造物をつくります。
パーマキャストには、大別して耐火性を主とするものと、軽量で断熱性を主とするものがあり、それぞれ各種の製品があります。
フレキサイトは、低水量で施工できるように調整されたキャスタブルで、極めて高強度で充填密度の高い施工体が得られます。
耐火モルタル
「パーマタイト」
パーマタイトは、耐火煉瓦の築造に目地材として使用される耐火モルタルで、各種の耐火煉瓦と、使用箇所に適する多様な品種があります。
パーマタイトは、乾燥によって強度が発現する気硬性であり、高温まで耐火煉瓦を強く接着し、また築造時の作業性がよく、優れた性能を持つ煉瓦構造が作れます。
製品ラインナップ
キャスタブル耐火物
- 高強度キャスタブル
- 軽量・断熱質キャスタブル
- 高耐食性キャスタブル
- 耐酸キャスタブル
- フリーフロー性キャスタブル
- 耐熱衝撃性キャスタブル
- ファイバーキャスタブル
- etc.
耐火モルタル
- 気硬性モルタル
- 自硬性モルタル
- 耐水性モルタル
- 非水系モルタル
- クッションモルタル
- ファイバーモルタル
- シーリングモルタル
- etc.
材質
粘土質、珪石質、ハイアルミナ質、コランダム質、クロム質、マグネシア質、ジルコン質、炭化珪素質、耐火断熱質
etc.
プレキャストブロック
当社成型工場にて、キャスタブル耐火物を型枠に流し込み、乾燥又は焼成処理した耐火物で、煉瓦では成形困難な形状や大型一体形状に成形された耐火物です。
工事の簡易化・工期の短縮
複雑な形状をあらかじめブロック化する事で工事の簡易化が図れます。現場施工の際に必要な型枠の作製や養生後の乾燥が不要になる為、工期が短縮できます。
自由な設計
プレキャストブロックは型枠にキャスタブルを流し込んで作製するため、材料や形状の自由度が高く複雑な形状もブロック化できます。
高強度・高緻密
キャスタブルを強振動下で流し込みができるため緻密で高強度の施工体が得られます。
プラスチック耐火物
「パーマプラスト」
パーマプラストは、耐火性骨材を粘土状にした耐火物で、エアーランマー等で叩き込んで耐火構造物をつくります。低温から強度のある気硬性のものと焼成して強度のでる熱硬性のものがあり、それぞれ各種の性能のものがあります。
また、補修用としてパッチング施工の出来る、作業性、接着性に優れた製品もあります。
アンカーシステム
「アンカータイル」「アンカーメタル」
パーマキャスト、フレキサイトおよびパーマプラストの施工の際に使用される補強材です。まず施工方法によって設計基準を決定しますが、炉内温度、炉材構成、壁厚などの関連要素を考慮して、種類と配列を設計選定する必要があります。
アンカータイルは通常施工面積が広く、壁厚180mm以上で温度が1000℃以上の場合に使用され、アンカーメタルは1000℃以下の比較的薄い炉壁構造の場合にそれぞれ使用されます。
いずれも当社製品の施工設計基準に最適な形状と厳選された材質の製品です。
アンカータイル
アルミナファイバー吹付けシステム
アルミナファイバー吹付け材は、ファイバーを主とする主材と無機質バインダーからなる媒液とで構成されており、施工はファイバー吹付け専用機により、主材と媒液を同時に直接炉壁・天井に吹付け、軽量の耐火断熱層を構築します。
※本吹付け材は、RCF(リフラクトリーセラミックスファイバー)非該当製品です。
施工前
施工後